化学

2009/11/28

昇格

ちょっと前の話ですが、会社で10月から昇格しました。

といっても給料がアップするわけじゃないし、
肩書きは「主任研究員」のままなんですけど…
営業の人なら、「係長」から「課長補佐」になるくらいの感じです。

でも、ふと思ったんです。
たいした実績がないのに昇格してる…

私はかつて、年功序列の人事制度が大嫌いでした。
新人のころは、周りのベテラン研究員を見るたびに
「なんでこの人が私の倍の給料をもらえてるの?」なんて思ってたんです。
はっきり言って、合成の腕もアイデアも負けてるとは思いませんでした。

でも30代後半になって、いざ自分を振り返ってみると…
あれほど忌み嫌っていた「実績もなく年功序列で昇格する人」に
自分自身が成り下がってしまってる
のです。

管理職以外の人事はオープンじゃないので、周りの人はまだ知りませんが
知ったらきっとかつての私と同じことを言う人もいるでしょうね。
「なんであの人が昇格できるの?」と。

…などと取りとめのないことを書いてしまいましたが、
私に今できることは一つだけですよね。
もう一度自分の研究テーマを立ち上げて成果を出すこと。

背水の陣で臨まなくちゃいけないですけど…
とにかくやるしかない。run

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2009/09/27

新しいドラフト

今週、職場で新しいドラフトへ引っ越すことになりました。

同業以外の方には「ドラフトって何?」って思われるでしょうね。
わかりやすく言えば、中華料理屋のコンロのところを思い浮かべてください。
頭の上ででっかい換気扇が回ってて、ひたすら煙だの匂いだのを
吸い上げてくれて、その下で作業をするイメージ。あくまでイメージです。
(大きく違うのは、作業台の手前に透明なシャッターが降りるようになってるところ)

以前に下見はしていたんですが、まさしく新品なので引き(風力)は強いし、
ドラフト2台占有だし、エバポも新品だし、もうホントわんだほ~happy01

って、浮かれてる場合じゃないっすね。
しっかり仕事しなきゃ。gawk

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2009/07/04

テーマ終了

久しぶりの更新です。

突然ですが、いまやっている研究テーマを中止することになりました。
見込みは十分あると思ってやっていただけに、正直ショックです。crying

会社の方針だから仕方ないんですけど・・・やっぱり納得はいかないです。
上司も同じ研究者として情けをかけてくれたのか、
「もう少し粘ってもいいよ」と言ってくれてはいたんですけど、やはり無理でした。

私自身も、リーダーとして自分から白旗を上げるわけにはいかなかった。
自分の口から「やめます」とは最後まで言えませんでした。
そんな半端な気持ちで研究やってるわけではないので。
メンバーがほかのテーマに移るとしても、私一人でもやりたかった。

ボクシングに例えるなら、強烈なパンチをくらっても意識がある限り
ファイティングポーズをとり続けるつもりでした。
そこで選手生命が終わるとしても、です。
だからある意味、「これ以上やっても本人のためにならない」
タオルを投げてくれた上司には感謝しなくてはいけないのかもしれません。

思えば、大学院のころ以来「途中で中止に追い込まれた」のは初めての経験。
これもまぁ人生経験の一つと思うしかないのでしょうか…???despair

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2009/02/22

UCLAでの発火事故

元ニュースはこちら(英語です)。

先月のことですが、UCLAの化学系の研究室で発火事故があり、
女性研究者が亡くなったそうです。
UCLAと言えば、もちろん日本でも有名な大学ですが
この一件は世界中の同業者にとって大きな衝撃だったと思います。

原因は、t-ブチルリチウムを取ろうとしたシリンジから漏れてしまい、
それが発火したということのようです。
しかも、その研究者が化繊のセーターを着ていて(おそらく白衣を着てなかった)
それに引火したことで一気に炎が上がった、と報じられています。

私自身、4年生の時には目の前のトラップから硫酸が噴き出して
セーターにかなりの数の穴をあけてしまったことがあります。
もしあれが硫酸じゃなくて発火性のものだったら…生きてないですね。

もちろん、その経験から実験中は必ず白衣を着るようにしています。
大学の実験室にはエアコンがなく、仙台とはいえ夏は
「がまん大会」みたいでしたけど・・・それでも着てました。

私たちの扱うものは、基本的に危ないものばかりです。
同業以外の人でも知っているものでいえばシアン化カリ(青酸カリ)や
一酸化炭素、硫酸、トルエン、といったところでしょうか。
それ以外でも発火性、刺激性など挙げたらほんとにキリがないです。

だからこそ、そういうものを扱えるプロとして私たちがいるわけです。
そういうことを肝に銘じて、明日からもがんばって仕事しなくちゃ。rock

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2009/01/17

アセトニトリルがない!?

久々の化学ネタです。

年末あたりから言われてたことなんですが・・・
アセトニトリルが手に入らなくなってきていて、今週ついに
「在庫切れ、入荷未定」の通知が来てしまいました。coldsweats02
(なんか一時期のPS3みたいですけどね。)

私たちにとっては、反応溶媒に使ったり液クロの移動相に使ったりと
意外に使う機会の多い溶媒なので、けっこう困った事態です。

何でこんなことになったかというと・・・最近の不況の影響なんです。
自動車が売れないアクリル繊維やABS樹脂の需要が減る
 その原料(アクリロニトリル)の生産も激減アセトニトリルの供給も激減
今まで知らなかったんですが、アセトニトリルって
アクリロニトリルの副生成物だったんですね。
それにしても、「風が吹けば桶屋が儲かる」みたいな図式…sad

大学にいたころはジクロロメタンの基準が厳しくなったことがあって
クロロホルムとかトルエンで代用した経験がありますが・・・
今回もメタノールとかで代用しなくちゃいけないのかな。

麻生太郎! バラク・オバマ! 早くなんとかしてくれ~!!!

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2008/11/22

訃報

信じられない知らせが飛び込んできました。

大学の後輩で、大学で助教をしているA君が亡くなったと。
原因は分からず、急性心不全としか言いようがない状態だそうです。
まだ32歳という若さでした。

つい先日同窓会で会ったばかりで、その時は元気そのものだったので
とても信じる気にはなれないです。
ただ知らせを受けて大学に電話したとき、教授の声を聞いて
少なくとも間違いじゃないことはわかっています・・・

書きたいことは山ほどあるはずなのですが、なかなか言葉になりません。
今はただ、ご冥福をお祈りするばかりです。
明日、葬儀に行ってきます。

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2008/11/02

同窓会

この週末は大学の同窓会で、仙台に行ってきました。

お世話になった教授に結婚の報告に行って以来なので、4年ちょいぶりです。
今回は嫁さんと優奈も連れて行く予定だったんですが、
直前に優奈の調子が悪くなったので急遽一人で行くことに。

研究室の懐かしい面々と再会できて、なかなか楽しい会でした。
久しぶりに国分町で飲んだくれたし。coldsweats01
ただ、次は幹事が回ってくるかも・・・どーしよー。


おまけ。
ホテルの朝食バイキングで、バングラデシュの人たちと相席に。sweat01
短期の交換留学みたいな形で、10日間だけ滞在してるそうです。
一番年長っぽい人とかろうじて英語が通じたので、そこそこ話ができましたが
もし通じなかったら…めっちゃ無口な朝ごはんになるところでした。coldsweats01

そういえば、以前学会で仙台に行ったときは
スペイン人の夫婦と相席になったっけ…
運がいいんだか悪いんだか。

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2007/11/17

20Nの水酸化カリ???

約1ヶ月ぶりの更新となってしまいました (-_-)

サンプルを今月の12日までに20g作らなきゃいけないってことで
ここ1ヶ月あまり、てんてこ舞いの毎日でした。
期限ギリギリでしたけどとりあえず出せて、今はほっと一息です。(-_-)=3ふぅ

ただでさえタイトな計画だったのに加えて、いろんなトラブルが起こったせいで
かなりしんどい合成でした。
同業者ならわかっていただけると思いますが、スケールが大きくなると
ほんといろんなことが起きますよね。

まぁ、反応が行きにくいとかスターラーが止まるとか
”普通に起こりうる”ものだったら対処もできるんですけど・・・ねぇ。
ちょっと腹の立つトラブル(?)もあったのでここで書きます。

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強アルカリで処理しなきゃいけないステップがあったんですが、
前にその反応を小スケールでやった人の実験ノートでは
”20Nの水酸化カリウムを使った”とのこと。

で、20Nの水酸化カリウム水溶液を調製しようとしたら・・・溶けない!
約900gの水酸化カリウムを使って700mLほど作ろうとしたんですが、
これだと200mL以下の水しか使えない。
ガラスが溶けるんじゃないかってくらい発熱してるのに、半分くらいしか
溶けてくれないんですね。超音波に当てても全然ダメ。

”なんかおかしい”と思って、MSDSを調べてみると
溶解度の欄に110g/100mL(水)と書いてあるのを発見。
溶けないはずだぁ・・・orz

不思議に思って、前に実験やった人に聞いてみると
”○○mLに調製した”んじゃなくて”○○mLの水に溶かした”と涼しい顔。

バカ!!それは20規定じゃねー!!!(-_-#)凸

高校の教科書でも読んで出直してこい
ってくらいの、凡ミスというかカン違い。
(っていうか、中和する時に気づかなかったんだろうか??)
こんなやつらを信じた私が悪かったのかもしれませんが・・・

にしても、規定濃度も知らないようなヤツ(しかも入社5年目&6年目)を
600万くらいで雇ってるんですね・・・うちの会社は。
ばかばかしいなんてレベルの話じゃないですね。ホント。

無事にできたからよかったものの、これでサンプルがだめになっていたら
シメるくらいじゃ済まされない話でした。まったくもー・・・

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2007/09/07

不斉合成

久々にフツーの化学ネタです。

最近私が作ったサンプルが、「意外といい」ってことで
もうちょっと深く調べてみるってことになりました。

「不斉点があるけど、まぁ押さえの意味もあるしラセミで作ればいっか。」と
そんなに深く考えずに作ったんですが・・・得てしてこんなもんですね。(^^;

てことで、先週から久しぶりの不斉合成にトライ。
学生時代はこういうことには無縁で、会社に入ってからも2年目に一度
やったきり(π-アリルの不斉アミノ化)なので不安を抱えつつ・・・(--)

こういうときの不安は当たるもんですねー。
一応両方の鏡像体を作ったんですが、予想とは逆の結果が出てしまいました。
つまり、「だめだろう」と思ったほうが良かったわけです。

こうなると、当然出てくる疑問が。
「ほんとに立体構造合ってるの?」
たしかに、確認してない・・・し、今のところしようがない状態。
なんせ、文献の反応を信じて追っかけただけだし。

いや、それ以上に心配なのが「サンプルがどこかで入れ替わったりしてないか?」
ってこと。なんせ、1日ずらしただけで2つの合成を走らせたので。
違うのは、最初のステップで使った光学活性な原料だけ。

当然、NMRもMSも違いがあるはずもなく・・・
結晶が出ればX線でわかるんですが、そんな検討するヒマもなかったし。

なんにせよ、来月にはちょっと多めに作らなきゃいけないので
その時には何らかの形で決めなきゃいけないんですよね。
不安だ・・・(--)

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2007/08/26

ボストン出張記 その4

<6日目> 学会はこの日が最終日。人もちょっと少なくなってる感じでした。
こういうところだけは日本の年会と似てるんですね・・・(^^;

午前中のセッションでは、うちの会社の人が口頭発表。
留学を経験してるだけあって、堂々たる話しっぷりでした
私も何年かしたら、こういうところで発表したいなぁ・・・
あ、その前に結果出さなきゃダメか。(>_<)

夜は、みんなで「Cheers!」に行って打ち上げ。
ここでやっと、クラムチャウダーを食べることが出来ました。
けっこう美味かったです!

<7日目> フライトが8:55だったので、4時起き&6時出発。
前の日までは時差ぼけが残ってて、むしろ早く起きちゃってたんですが
なぜかこの日は起きるのがつらかった・・・(=_=)ゞ

帰りの飛行機では、映画を一本(ニコラス・ケイジの"NEXT")見て
後はただひたすら寝てました。

日本に帰ってくると、暑さ&湿気がすごい!
ボストンでは、ジャケット着ててもちょっと寒い感じでしたから。
疲れと時差ぼけも重なって、今日もまだしんどいです。
明日からまた仕事だぁ・・・

それにしても、ボストンはホントいいところでした。
いつか、プライベートでゆっくり観光したいですね。うん。

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