段位のインフレ
昔から言われてることなんですけど・・・
最近「あれ?」と思うことがあったので、
今回はこれについて書いてみます(長文です)。
かつて、才能云々にかかわらず「努力すれば到達できる」と
言われるレベルが五段で、ここがアマチュアにとってひとつの到達目標
だったと思います。さらに六段といえば、県代表に近いくらいの力を持つ人
というのが一般的だったのではないでしょうか。
少なくとも、私が高校生のころは「五段」といえば立派な上級者でした。
ところが・・・先月の段位認定大会(五段戦)に出てみて「あれ?」
段位認定に出てくるくらいだから、ふだんは「五段格」で打ってるんでしょうけど
正直言って、私がこれまで持っていた「五段」のイメージを崩すには十分でした。
もちろん、認定大会で五段を申請するには四段免状を持ってないといけないと
いう規定があるのですが・・・そのルールがあってなお、この状態。
自己申告の「五段格」は言うに及ばずですね。
あのレベルだと、余裕で5戦全勝できるくらいであれば
五段を名のっても恥ずかしくないでしょう。
ですが現実には、勝ち越してお金を納めれば免状申請が可能なんですよね。
正直、あそこで3勝2敗の人が「五段」を名のるのは、
ちょっと背伸びしすぎのように感じます。
お金のことももちろんありますけど、私が「全勝で免状を取る」ことに
こだわる理由の一つがこれです。
なぜこんな状態になってしまったのか、ということはネット上にも
散々書かれているのでここでは触れません。
しいて言えばアマトップクラスとプロの差がなくなってきているという
説には同意、というくらいにしておきます。
ではどうすればいいのか?という問いのほうが難しいですが、手っ取り早いのは
「プロ棋士の推薦を必須にする」ということかなと思います。
プロ棋士の指導碁(五段なら3~4子?)を受け、そのうえで推薦をもらった人
だけが段位認定大会に参加すれば、少なくとも免状のインフレに関しては
これ以上起こらないような気がするのですが・・・。
問題は「○段格」の方ですが、こっちは地方に根付いているだけに
短期間で是正するのは難しいでしょう。
プロ棋士の方々に頑張っていただき、地方のアマチュアを草の根的に指導する
ほかに手はないかもしれません。
制度的な問題は日本棋院に頑張ってもらうしかないですけど・・・
それまでは「六段合格シリーズ(定石・手筋・死活)」を理解できるようにして、
自分を六段のイメージに近づけることを目指します。![]()
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コメント
我が家の場合は あんまり こだわりがなくて 大会に参加する時のめやすとして 5段をとうしている状態ですね。全国に行く人は八段で打ってます。息子の行っていた碁会所は9級から上は 原則として 全勝しないと上にいけないので (5級より下は 上げてくれますが 5級以上は駄目なので ずーと上がれなかった子がいたくらいです。) だいたい 大会一回につき あがれるのが一人くらいでした。だから レベルはある程度 高いんじゃないかと思います。やっぱり 場所によって レベルに差があると思います。
投稿: TH | 2009/03/19 18:27
これを言ったら 角がたつかな~と思うのですが 棋院がやってる 大人の普及教室って すぐ 級があがるのですが 実力はどうなのでしょうか。息子は結構 級があがるのが早くて 一年くらいで初段になって 褒められたのですが 彼らの上達のスピードって 速いですよね。碁会所の人たちって あんなに早くない気がするのですが。(やっぱり 熱心にやっているから?でも大人があんなにはやく強くなるもんでしょうか?)
投稿: TH | 2009/03/19 18:33
私の住んでいるところは 5段になるのは難しいのか 息子が先生に教えてもらうきっかけは 「筋が悪くなると 5段になれないよ。」という一言でした。3段から なかなか上がれない人から言われました。(後日 母も近所の3段のおじさんに言われたそうです。)息子はあきっぽいので 断ったのですが すでに根回しされていて 断れない状態だったので 教えてもらいました。一度 筋が悪くなると 直すのが難しいそうです。だから 私から言わせると そんなに簡単に5段になれるの?と思ってしまいますね。
投稿: TH | 2009/03/20 08:16
あとで思い出したのですが 大阪の大会で息子が3段の時 ハンデ戦なのに 相手の子の勘違いで ハンデなしで打ったことがあります。相手は5段だったのですが 息子の中押し勝ちでした。その時 息子が その5段の子が弱い と言いました。5段が弱いはずない とその時 言いましたが 全国的に基準がゆるいんじゃないか と今 思いました。ただ 息子の行って いた碁会所のように 5局打って全部勝たないと上がれないシステムは やる気をなくす という弊害もありますね。(一年間 5級から上がらなかった子が来なくなったりしました。でも 本当に碁が好きな子は 気にせず ずっと続けていて それなりに 強くなっているようです。)
投稿: TH | 2009/03/21 06:10
もう一つ付け加えると(当時のことをいろいろ思い出したので)初段になるまでは 順調でした。段になってから ちょっと苦戦しました。3段になって なかなか 上に上がらなくなった頃 幽玄の間を始めました。息子の場合 まじめじゃないので(実戦で強くなるタイプらしいです。)実戦を積み重ねることによって なんとか 5段になりました。人それぞれだと思いますが。(ネット碁をやらなくて 棋譜並べで強くなった子もいるようですし。)通用するか わかりませんが もうすぐ 幽玄の間では 5段にあがりそうです。
投稿: TH | 2009/03/22 04:48
段位を気にするのは(気にしたのは)、僕の場合は、とても弱い頃でした。自分が強いとアピールしたくて、段位にあこがれていました。
しかし、段は目安ではあっても、それ以上のものではない、そんなに誇る必要もないと思うようになりました。
今は5段で打っていますが、昔は5段、6段と言えば相当強いという印象でしたが、僕は果たしてそんな域に達しているのか? 疑問です。たぶん、大きな大会やちゃんとした碁会所に行けば通用しないでしょう。
30人位のクラブですが、数年前の総会で、その頃4段で打っていたのですが、会長さんが、「○○さんは4段ということはない」と推薦してくれて5段格ということになりました。僕の囲碁クラブには8段(格)の人がいて、大学囲碁部出身でアマ時代の坂井秀至と打って2目負けたとかいう人ですが、その人に2子か3子で打っているので、そうなのでしょう。
強いか弱いかは、周りの人が判断してくれることで、自分から云々と言うことではないと思います。
段位は、その人がそう名乗っているのなら、多分そうなのでしょう。
プロとアマとは違うかもしれませんが、初段の人が9段の人に勝ったりする訳で、そんなに気にする必要はないと思います。昔は、大手合があって厳しい昇段制度でしたが、今は、勝数に応じて段位が上がっていく制度です。一定の経験と実力があれば少しずつ上がっていくわけですから、9段が一番多いという事実もそれでいいのではないかと思います。
あとはタイトル戦で勝つかどうかですが、それはそれで真の実力ということで。
だから、アマだって、5段、6段と名乗ろうがそれはそれでいいのではないでしょうか。それが励みになるのなら、それを目指せばいいことですし。力があってもなくても、「段位を下げて名乗れ」という必要はないでしょう。
すじ悪よりも「センス」と僕はいいたいです。ゲームの感覚がすぐれていれば上達は早いし、センスがなければいつまでたっても「ザル碁」でしょうし。大人でも子どもでも同じでしょう。
子どもは上達が早いのは事実です。中学校で囲碁を数年教えたことがありますが、ぽんぬきから教えて、9路盤から19路盤に移行するのですが、半年の講座ですいぶん打てるようになった子もいましたが、いつまでたっても、石並べ程度の子もいました。半期ずつ3年続けて教えた子に、僕に4子で勝てるようになった子がいました。たぶんその子にはこのゲームが「はまっていた」のでしょう。今なら、僕を追い抜いていることと思います。
話があちこちいってすみませんでした。
投稿: kita | 2009/08/07 15:08
こちらのほうにもコメントをいただき、ありがとうございます。
細かいことは「段位のインフレ2」に書いたので省略しますが、
私もkitaさんと同じく、自分がかつて教えてもらった高段者の人たちと
同じくらい強くなったとは思えていないのです。
自分が強くなったという実感がないまま段位だけが上がっていく、
そんな状況に疑問を持ち始めたともいえます。
今はオール互先の大会に出ることも多くなったので
本当はあまり気にすることでもないのでしょうけど…
ただ、自分のように免状取得を機に(あるいは目標に)頑張れる人も
いると思いますので、基準が揺らいだり甘くなったりして
ほしくはないと願っているだけなのです。
投稿: chemist | 2009/08/07 20:11
chemistさんは、ホントにお強い人だと思います。僕なんかとは気概が違います。一度、ちょっとした大会の大阪府予選に出たのですが、そのときは3段でしたが、一回戦で負けてしずしずと帰ってきました。一方、ある新聞のアマ棋戦の地区予選で、3段で参加して優勝し、大阪代表大会に出場できる機会をもらいましたが、参加しませんでした。僕自身、上には上がいることを実感していて、参加して負けるのがこわかったからです。それからは、ぬるま湯につかるように自分の囲碁クラブで気の合う仲間達としか打てなくなりました。見知らぬ人と打って負けるのが怖いのです。だから、段位を気にしないというのは、弱いものの言い訳です。chemistさんは、目標を持って挑戦し続けているわけで、とてもりっぱだと思います。
こんな安住した僕の話に耳を傾けていただきありがとうございました。また、ブログにおじゃましてすみませんでした。
PS僕のブログは、囲碁カテゴリーの更新としてはniftyでは多い方みたいなので、弱いながらも、評論家的な私見を時々書きますので、良かったらまた覗いてみて下さい^^
PS2こちらに書き込みをしたのは、あくまでもTHさんの書き込みに「?」と思ったからで、ブログの主のご意見には感服していましたので、あしからず。
投稿: kita | 2009/08/07 20:45